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チェット・ベイカーという堕天使
腹ペコの体を抱え電車に乗って庵に帰ると、同時進行でしたい物事が多くて困る。まずは「労働」でかいた汗をシャワーで洗い流したいし、風呂上がりにビールは飲みたいし、腹は減っているし飯は食いたいし、疲れを癒すジャズをゆったりと聴きたいし、そうはいうもののニュースも見たい。
というわけでまずはビールを一杯空けてから、おもむろにご飯をかき込み、腹の虫が治まってから本格的に飲むことになる。こんなことをしていたら太るのも当たり前である。そして今夜は久しぶりにモダン・ジャズの資料的DVDをかけながら、イカの刺身なぞつついてビールを飲んでいたのだが、どうにも「報道ステーション」の様子が気にかかり、麗しき音楽の時間も即中断である。ニュースとは無粋なヤツである。
チェット・ベイカーという堕天使_f0051075_042847.jpg

官製ワーキングプアの問題を特集していたが、ひどいものである。一気に酒がまずくなる。実情はだいたい世間を見ていればわかることだが、この体制で事業を継続していくことのマイナス面というのは、当の担当者レベルでは如何ともし難いことなのであろう。懐かしい『合成の誤謬』の典型である。原理原則をはき違えるからこういう問題が起こる。「だれのために、何のために、どうやって、」戦前の関東軍の愚挙を笑えない事態が日本中の自治体で起こっているということだ。こういうことが積もり積もって、いつか決壊した時には、もう万全の態勢を敷いている戦時経済体制に有無を言わさず組み込まれてゆくのだろう。

あぁ、いやだいやだと思いながら、布団の上に寝そべって、辺見庸がチェット・ベイカーについて書いた短編を読み直す。チェットの堕ちきった、麻薬に取りつかれたその何の反省も悔恨もないプレイが、痛みを癒すわけでなく、痛みを忘れさせてくれる、という箇所が気に入っていて、読み終えると聴きたくなり、またぞろ起きてきてパソコンを起動し、YouTubeで聴くことにする。睡眠薬は随分前に飲んだが、チェット・ベイカー聴くのに烏龍茶はないだろうってんで、安ウイスキーに氷を浮かべて、しばしの邂逅、まったき無為な時間。魂にも緩めてもいい時間帯ってのがあるのさ。みんなが生産性や効率のことばかり言っていたら、やっぱり息が詰まるじゃないか。それでなくてもバンバンな閉塞感に追いまくられて一息つくことも出来やしないというのに。そんな時は、なんのメッセージもない、このとんでもないジャンキー野郎のチェット・ベイカーのプレイに耳を傾けて、魂を軽くするのさ、タンポポの綿毛のように。何も語らないってことは、時として癒しにもなる。無為に過ごす時間は通り過ぎる時間がすべて等質なものだと錯覚させてくれる。この錯覚から目覚めたくはないのだけれど、ジャンキーでない私はそうもいかなくて困ったものだ。しかしこの演奏は素晴らしい。辺見庸は良さが分かるまでに60年かかったと書いていた。私も素晴らしいとは言いながら、なんらその本質はわかっていないのだろうな。

では今宵のYouTubeはチェット・ベイカーで『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』。どうぞごゆっくりお聴きください。

by uts_home | 2009-07-28 00:46 | コラム
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