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風のうたった歌-連載コラム5回目
   風のうたつた歌(立原道造)

    その一

一日 草はしやべるだけ
一日 空は騒ぐだけ
日なたへ 日かげへ過ぎて行くと
ああ 花 色とにほひとかがやきと

むかしむかし そのむかし
子供は 花のなかにゐた
しあはせばかり 歌ばかり
子供は とほく旅に出た

かすかに揺れる木のなかへ
忘れてしまつた木のなかへ
やさしく やさしく笑ひながら

そよぎながら ためらひながら
ひねもす 梢を移るだけ
ひねもす 空に消えるだけ


    その二

森は不意にかげりだす それは知らない夢のやうに
水や梢はかげりだす 私がひとり笑はうとする
くらく遠くの叢(くさむら)に――

そのあとちひさな光が溢れ 葉は一面に顫(ふる)へだす
森は風を待つてゐる 私は黙つて目をとぢる
私は逃げるうすい綿雲を見ないため
空に大きな光が溢れ 私はだんだん笑ひだす


    その三

いつまでも動いてゐたら かなしかつた

うたは消えて行つた

呟きはおんなじ言葉をくりかへし
よたよたと夜にまぎれた
――夜を待つたのに

すこし駈けたら

葉が息をひそめ それからあとはいつまでも笑つてゐた



日替わり連載コラムの第5回目。サタデーコラムニスト「そぞろ日記」のみやう?でございます。


あまりにも有名な夭折詩人立原道造。刊行されていない詩のうちの一つだ。
私が彼のことを知ったのは高校時代。音楽部に所属していたときにNHKコンクールの課題曲のなかからとうてい「立原道造」とは似ても似つかない雰囲気の先輩によって選曲されたのが、「風のうたった歌」だった。
建築家としても将来を嘱望され、彼の設計した「ヒアシンスハウス」はあまりにも有名。詩人としても四季派の堀辰雄の秘蔵っ子として、四季だけでなくコギトにも書いていた。

儚い詩の通り儚い人生を終えたとき彼はまだ24歳だった。夢見るように美しい14行のソネット詩に多くの作曲家が曲をつけている。
世の中が戦争にひた走るなか時代の澱んだ空気によってなのかあまりに繊細な詩人はこの世を去った。

安田講堂事件の後、講堂内に彼の詩集があったとの話しも聞いた。

優しき詩が優しきまま捉えられる世であって欲しい。

勇ましく鼓舞する詩の数々を尻目に夢見るような詩を創りつづけた四季派の詩人たちを「当時の社会の風潮に対するせいいっぱいの抵抗」と評する人もいた。
夢見るような詩が抵抗となる。抵抗の消えてしまった世の中。そんな世界になど住みたくない。
by uts_home | 2006-05-06 00:01 | コラム
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