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人はなぜ繋がりを求めるのか――青年マルコの冒険(8) (「逍遥録-衒学城奇譚-」:発掘屋)
猫のムルの姿が空気に溶けて、最後に残っていた、にやにや笑いまでが風にかき消されて、やがてマルコは広々とした花園にひとり取り残されていた。
今の今まで夜の中を歩いてきたマルコだが、その花園の朝の光はやわらかく身体に沁みこみ、まぶしいというより、透みわたるような感覚だった。
ムルが云ったとおり、無数の花々が風に吹かれているその彼方に、瀟洒なあずまやがあり、そこに座る人影をみとめた。小道を歩き、近づいてみる。

それはあずまやの中央の小卓にかがみこむようにして、手の中の黒くて小さい何かを、かえすがえす観察しているオトコだった。
「おはようございます」マルコが声をかけると、オトコはようやく振り返った。
年のころは不明だが、平凡な、どこにでもいる顔立ちをしている。
――何を話してくれるか知らないけれど、少なくともひとつかふたつ、君の旅に意味を重ねられることは請け合うぜ
そう云った猫の言葉を思い出したが、こんな平凡そうなオトコが、役に立つんだろうか?




「おはよう。マルコだろ?君のコトは知ってるよ」
オトコはにやりと笑った。そして、向かいの椅子にマルコをいざなう。
「ぼくのこと、知ってるんですか?」
「君はたくさんの者に見護られながら、この場所にやってきたんだ。どこにいても、いつも誰かが君に話しかけてきたろう?どんなに迷っても、誰かが道を指差してくれたろう?」
マルコは今までであってきた人々の顔を思い浮かべながら、うなずいた。

「今夜はボクの担当。ボクの名は“発掘屋”。ホントの名は別にあるのかもしれないが、コレがボクの職業であって、ボクが持っている小さな城での通り名であって、この世界でのボクの記号だから。ところでボクの前の担当は誰だった?」
「誰と云うか、猫でしたよ。それもやたらと小理屈の多い」
「何だい、またムルか?」発掘屋は苦笑する。「あいつ華氏さんの化身だよッてカオして、アッチコッチ出入りしてるなぁ」
そう云うと、脚許のクゥラボックスの中から、よく冷えた缶ビィルを2本取り出し「呑めるだろ?」とも訊かずに手渡すと、自分はさっさと口を開ける。
当然のように手渡された缶ビィルの始末にちょっと困ったが、呑めないわけでもないので、マルコもいただくことにする。
よく冷えたビィルを一口呑んだところで、ふと思いついた。
「ところで、さっきは何を見ているんです?」

発掘屋は掌の中のソレを小卓の上に転がす。ガラスのような真っ黒な石。長さはほんの10センチほどで、槍の先みたいに尖っている。
「今から3万年ぐらい前の人が使っていた、黒曜石の槍だよ。木の棒の先にくくりつけて、投げたり、刺したりするのに使っていた。どうも○○で採れた石を使ってるようだ。製作技法も東方系が入ってるようだし、○○式とみて間違いないだろう(○○の中には、どこかの地名が入っていたみたいだが、マルコには聞きとれなかった)」
「きれいな石ですねぇ」
マルコは石を手にとって透かしてみた。ガラス質が多いのだろう。刃の部分が、一部光を通してきらめいた。
「人はコレを使って生き物を狩り、生き延びてきた。たったコレっぽっちの小さな石が、人を生かしたんだよ……このころから、人は一体どれぐらい進歩したと云うんだろうねぇ……?」最後の方は、つぶやくような言葉だった。「持っていきなよ」
「え、いいんですか?」
「もしかしたら、何かの役に立つかもしれない」
発掘屋の言葉に、ちょっとためらった後、マルコはその小さな黒い石を、胸元の隠しにしまいこんだ。
「さてところで、何か君に話をしなければいけなかったんだな。あいにくとむずかしいハナシは無理だけど……」
発掘屋は缶ビィル片手にしばし、考える。
「西洋には、こんなおとぎ話がある」
声をひそめて語りだした。

「偉大な魔法使いの館に、1人の騎士がやってきた。彼は自分につりあわない地位の低さを嘆いて、魔法の力で自分の力にふさわしい地位を与えてほしいと懇願した」
「魔法使いはある約束をして、その願いを聞きいれた。騎士が自分の家に帰ると、戦争がおき、彼は不思議な力に護られるように、華々しく手柄を立てて昇進した。戦争が終わり、魔法使いがやってきて約束をはたすように云うと、騎士はこれは自分の手柄だと云って、はたさなかった」
「騎士はその後も順調に出世していった。騎士はより位の高い騎士になり、伯爵になり、公爵になり、王になり、皇帝となった。魔法使いはその度におとずれて、約束をはたすように云ったが、いつもまだ自分にふさわしい地位ではない、これは自分の実力だと云って、結局約束は護られなかった」

「そしてついにある時、彼はあらゆるものを司る法王になりたいと云った。そこへ魔法使いはやってきたが、彼は魔法使いの言葉を聞くどころか『とっとと失せろ!』と罵倒した」
「魔法使いは今や皇帝となった、かつての貧しい騎士の壮麗な城をぐるりと見渡し『私はお前との約束をはたして、出世をさせてやった。なのに、お前は私との約束をはたそうとはしない』『これは私の実力だ!お前の魔法など、役立たずだ!』『そう思うか?』魔法使いは静かに云う。いつの間にか天には暗雲がたちこめ、広大な城の中も薄暗く、回廊の端も暗闇にかすんではっきりとしない。人影も見えず、今や玉座に座る彼と魔法使いだけだった。まるで夢の中のように」
「『すべては自分の力とでも?』静かな魔法使いの言葉は、どういうわけか皇帝の心を凍らせた。『この幸せが、自分1人で手に入れたものだと?』

「『幸せはすべてまぼろし、お前は皇帝にはなれない』魔法使いが静かに唱えると、城はたちまちゆがみねじれ、霞のように霧消して、気がついたら皇帝は、王の城の玉座に座っていた」
「『幸せはすべてまぼろし、お前は王にはなれない』魔法使いが静かに唱えると、城はたちまちゆがみねじれ、霞のように霧消して、気がついたら王は、公爵の城に座っていた」
「『幸せはすべてまぼろし、お前は公爵にはなれない』魔法使いが静かに唱えると、城はたちまちゆがみねじれ、霞のように霧消して、気がついたら公爵は、伯爵の城に座っていた」
「『幸せはすべてまぼろし、お前は伯爵にはなれない』魔法使いが静かに唱えると、城はたちまちゆがみねじれ、霞のように霧消して、気がついたら騎士は、最初に手に入れた裕福な騎士の城に座っていた。『やめてくれッ!』騎士は叫んだ。『もうこれぐらいでやめてくれ!』」
「しかし魔法使いはやめなかった。『幸せはすべてまぼろし、お前は何にもなれない』最後に魔法使いがそう唱えると、すべてのまぼろしは消えて失せ、騎士は元の魔法使いの部屋に座っていた」

「騎士は呆然と魔法使いを見つめた。魔法使いは騎士を見つめ『あなたは出世したいと云い、その代償をはらうと約束した。しかしあなたは、私が見せたまぼろしの中でも、約束を護らなかった。あなたは何も手に入れることはないだろう』そう云うと、鈴をならして召使を呼んだ
「『ご主人様、お客様へのお茶は、まもなく沸きますので少々お待ちください』『いや、必要ない。この方はもうお帰りだ』魔法使いがそう云うと、騎士はいつの間にか広々とした原っぱの真ん中に立っていた。魔法使いの館はどこにも見当たらない。かつては皇帝であり、王であり、公爵であり、伯爵であったその騎士は、今は魔法使いの館をたずねた時と同じ、貧しい騎士のまま、そして未来さえもなくし、いつまでも呆然と立ちつくしていた」


「……その話、何か意味があるのですか?」
「いや、別に。何かソレっぽいコト云えば、カッコいいかなぁって……」
「……」
「突っこめよ」
「あきれてるだけですって」

発掘屋はくつくつと笑いながら、
「たとえば……何かほしいものがあった時、そしてそれが手に届くところにはない、手に入れるのが困難であるとしたら、君はどうする?」
「どうするって……?手に届くところになかったら、届くところまで行くし、何とかしてでも手に入れようとすると思います」
「そう、だがこの騎士は何かを手に入れようとして、魔法にたよった。しかも魔法を得るために必要な約束ごとを護らなかった。そして何より、自分の掌に納まる以上のものを、不当に求めた」
そう云うと発掘屋は、マルコの眼を真正面から見すえた。
「いいかいマルコ。何かを手に入れようとするのなら、間違った方法をとっちゃいけない。たとえ手に入れたとしても、しくじれば、たちまちまぼろしのように消えてしまう。そんなものは、本当に君のものではない。そして自分にふさわしいものを選べ。持ちきれないほどの荷物は、いつか捨て去らなければいけない」

それだけ一気に語ると、発掘屋はまたビィルをあおる。
「マルコ、ボクのハナシはこれでおしまいだ」
「え……?」
マルコは眼を見張った。
「君にあげた石の槍と同じさ。地面に転がっている石ころだって、作り手や使い手によれば槍にもなればナイフにもなる。ボクのおとぎ話をどのように受け取り使うか、後は君次第だよ」
マルコの胸元を指差しつつ、
「“智”は世界中のどこにでも転がっている。大事なのは、それを“知る”ことだ。生きるということは、それを見抜く眼、使う腕を磨くということだと思うよ。もしかしたら君は「Unter the Sun」には、たどりつけないかもしれない。だがそれでも、決して悪くはない。君は求めることをし、その過程で何かを得、そしてたどりつけないという事実を“経験”するのだから。それはすなわち君が、君を“知る”ということに他ならない」

彼が自分の道行きを、否定しているわけではないということはわかる。だが、何かはぐらかされているような気がする。いや、試されているような感じだ。
「でも……ぼくはそれでも、探したいと思います」
「そうだろうな。あきらめるぐらいだったら、ボクのトコロになんて、たどりついてはいないよな」発掘屋が苦笑する「この先、ずっと歩いていくと、花園が終わる。門をくぐって出ていくといい。ただしその門の外がどうなっているか、ボクは知らないよ。それでも行くかい?選ぶのは君の自由だ」
「はい、可能なかぎり」
マルコは立ち上がると、あずまやから飛び降りた。
「元気なこった。ほら、1本持っていきなよ」
発掘屋は缶ビィルを放ってよこす。
「ありがとうございます。発掘屋さんの話、おもしろかったです」
「よせやい、おだてたって、これ以上何も出ないぞ」
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by uts_home | 2006-07-11 00:22 | コラム
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