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小さき者へ by「再出発日記」くま
最近近所のツタヤが大量にむかしの邦画のDVDを仕入れた。
おかげで、野村芳太郎、山田洋次、市川昆、大島渚、等々何人かの監督の作品を系統的に見ることが可能になってきた。ということで、前から観たかった山田洋次『故郷』(1972)を借りて観た。

井川比佐志「大きいもんたはなんなんのことかいの」
倍賞千恵子「え」
井川比佐志「みんなゆうじゃろうが。大きいもんにはかてんとか。どうしてわしはこの大好きな海で石船の仕事をできんのかいの」

絵画のように島々が浮かぶ瀬戸内海。 広島県尾道の沖にある島に住む精一(井川)、民子(賠償)の夫婦は石船と呼ばれている小さな木造船で石を運び生活の糧としていた。石を積めば沈んでしまうような船を奇跡のように扱いながら、汗でどろどろになりながらも、夫婦で助け合いながら石を運んでいく。大資本家が大型船を使うこの時世に、小さな石船に執着するのは無駄だといわれても、この生活に深い愛着のある二人。 しかし船のエンジンの不調、広島の工場で働かないかという義弟(前田吟)の勧め、見通しのつかない船の修理などで、次第にこの故郷を離れる決心を迫られる。





個人営業者が大資本に負ける構図はその後、ほとんどの資本がグローバリズムの波に乗った大資本に負けるという構図に変わった。井川も故郷を捨て陸地の労働者になったはいいが、彼の就職した工場も下請だ。おそらく、たぶん、円高不況のおりに解雇されたかもしれない。どこにでもありそうな漁村の風景を描き出して秀逸だった。

「大きいもん」はさまざまに形態を変える。
では常に「大きいもん」に飲み込まれる「小さきもの」は
どうやって生きていけばいいのだろう。

山田洋次の作品には悪人が出てこない。
山田洋次の作品はハッピィエンドで終わる。
どちらも、それは山田洋次の作品に対する偏見のみではなく、まるきり反対の理解であると私は思っている。

山田洋次の作品はいつも悲劇の一歩手前で終わっている。

「馬鹿が戦車でやってくる」(1964)地主・小作人の関係は変わったけれども、貧富の関係は代わらない。自由を求めて精神薄弱者の犬塚弘は空を飛んで死んでしまう。彼のいつも持っている赤い風船。「学校2」(1996)では精神薄弱者の神戸浩はやはり空を飛ぼうとした。あの飛行船の場面が何故あれほどにも怖かったのか、といえば監督は一度空を飛んで落ちたもののことを作品に撮っていたからかもしれない。「学校2」は彼らの卒業式で終わる。彼らを巡る社会の厳しさは既に作品の中で触れられている。彼らの悲劇は卒業のあとにこそ、あるのかもしれない。最後の自閉症の女の子だけが見える赤い風船が印象的だった。

最近の作品「たそがれ清兵衛」(2003)の真田広之にしても、決闘で生き残ったはいいが、結局仕事人間として会社(藩)に殉じてしまったことを最後に付け足す。監督はこの場面を絶対に入れたかったに違いない。さればこそ、晩年の以登に岸惠子という大物女優を据えたのだ。「隠し剣鬼之爪」(2004)でも一見ハッピィエンドのように見える永瀬正敏と松たかこの夫婦はその後北海道開拓民として北海道に渡ることが示唆されている。彼らの運命がどうなったのか、非常に厳しいものがあったことは目に見えている。

「男はつらいよ」シリーズは、いつも当てのない旅に出る寅の姿で終わる。旅の途中で病気になって、健康保険を持たない寅が偶然の不幸が重なって野垂れ死にしないという保障はどこにもない。この作品こそ、いつも悲劇の手前で終わっている典型だと私は思う。

「大きいもんたはなんなんのことかいの」「みんなゆうじゃろうが。大きいもんにはかてんとか。」山田の作品に流れる執拗低音のような「大きいもん」の存在が、単純な悪人の出現を許さないのだろう。

けれども寅さん映画が国民的映画になることで、
監督自身が変わってきたのかもしれない。
監督自身が寅さんの老後は「幼稚園の用務員のおじさん」だろうなんてことを言っているらしい。寅さんいくら老人になっても、そんなところで落ち着くはずもないのだが、そういう未来も監督は平気で言えるようになった。

現実は変わらないけど、
未来は必ずしも悲劇ばかりではない。

未来は投げ出される。山田洋次の作品のラストは悲劇の一歩手前であって、悲劇ではない。さすれば、そこには「祈り」があるのだろう。

キリスト教徒の有島武朗は「小さきものへ」のなかで次のように言う。
「前途は遠い、そして暗い。しかしおそれてはならぬ、恐れぬものの前に道は開ける。行け、勇んで、小さきものよ」
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by uts_home | 2006-08-21 06:39 | コラム
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