月が替わったと思ったら雨が続き、あの暑い夏はどこへやら。一気に秋の訪れを感じる今日このごろ、みなさん(以下略)
さて、親王ご誕生も自民党総裁選もあまり興味が持てないし、格差社会はあまりに肌で感じ過ぎて気が滅入るだけだし、好きなスポーツのことでも書こう。スポーツの秋、たまには楽しくスポーツ観戦でもして、日常の憂さを晴らすのも一興では?
それにしても「ハンカチ王子」を巡る一連の報道は、いただけませんでしたなぁ~。
今年、それほどサッカーに興味のなかった僕が、急に熱を入れてサッカーを観戦しだした。郷土にJリーグのチームが出来たからだ。母体が企業チームでないチームは資金もなく、地域リーグ・JFL時代にも少し見ていたので閑散としたグラウンドでの試合などを思うにつけ、Jリーグ昇格なんてあるのだろうかと半信半疑だったが、この春からJリーグのマークをユニフォームに付けてイレブンがピッチを駆け回っている。戦績は悪いが、観戦に行った時の勝率は中々良いので満足している。毎節ドキドキしながら楽しんでいる。離れて住んでいる家族間での会話も増え、Jリーグ効果を実感している(今更Jリーグですか?という声も聞こえてきそうですが)。なんとなく生活意識が、試合日程を中心に、という風に変わってきていることも面白い。心の底から応援できるチームがあるのは幸せなことだなぁ、と今まで味わったことのない楽しさを実感している。
これからJリーグ昇格を目指す地域もまだまだ沢山あり、こんな楽しさが大都市圏以外に住む人々にもっともっと感じてもらえたら、楽しい国になるんだろうなぁ、と思う。
「サッカーの強い国は滅びる」、元航空自衛官で仲が良かった会社の同僚の口癖だった。自衛隊時代の教官が事ある毎にそう言っていたらしい。同僚は甲子園には出られなかったが福岡の強豪校の主将だったので、もっぱら野球びいきでダイエーホークスを応援していた。僕は西武ライオンズのファンなので、独身寮の部屋でしこたま飲みながらのパ・リーグ談義が面白かった。
当時はサッカーにそれほど興味がなく、「そんなもんかいなぁ」などと前後不覚になった頭で柿の種をかじりながら思っていた。ドイツ・ワールドカップでは散々な結果を残した日本、まだ滅びないのか訊いてみたいところだが、社会の階層化が進むとイギリスの労働階級みたいにパブで集って延々サッカー談義をする人間が増えるんだろうか?それはそれで楽しそうやけど。社会保障さえしっかりしてくれるんなら、そっちの階層で文句ないけど。「スポーツなんてガス抜き」とか「大事な政策発表はNFLのスーパー・ボウルの日、目くらまし」とか言われても、楽しいスポーツ観戦を否定する気にはなれない。
野球といえば、去年四国アイランドリーグという野球の独立リーグが降って湧いたように発足した。熱心な観客ではなく、発足以来十数回足を運んでいるに過ぎず心苦しいが、リーグは採算ラインに遠く及ばない観客動員数が続き、1年目は赤字。2年目の今年は観客数が半減しているという厳しい状況だ。所属選手をプロ野球に上げるのが目的の育成リーグらしいが、球場にスカウトらしき人影が見られることは稀だ。大学野球レベルに達してない、と初見で感じたが、その感覚は今も変わらず、いつまでリーグが存続していけるのか、甚だ心もとない。四国四県それぞれに置かれたチームの、地元チームの成績が振るわないのも腹立たしい。
しかし元西武の石毛代表の心意気やよし、なのでなんとかうまく軌道に乗って欲しいと思っているが、いかんせん野球が下手。僕の一番お気に入りは着ぐるみのマスコット・・・今年はドラフトにかかる選手が出てくるでしょうか・・・?
さてさて、秋から冬にかけての花形と言えばラグビーとアメリカンフットボールだが、僕は大学生のアメフトが好きだ。いよいよリーグ戦が開幕し、これから2週間に1度わくわくさせて貰えるのかと思うと楽しみでしょうがない。
下手な詩?を2年前のリーグ戦天王山となる一戦の前に作った。
緻密な戦略と肉弾戦。屈強な男達が、各々の持ち場でしっかりと仕事をこなし
少しずつ少しずつ前に向かって進んでいく。1ヤード、1ヤード。
いかに敵の裏をかくか。いかに勇気を持って前に進むか。
進ませないぞ、と体を張る男達。敵の戦略を読む。右か?左か?前か?後ろか?
激しいタックル。己の肉体が痛むことなどまるで厭わない、大きな勇気。
1ヤードも進ませるかと、ヘルメットの中の目は揺らぎない闘志に満ちている。
タッチダウン!その歓喜!フィールドもスタンドも噴き上げるような興奮に包まれる。
このクソのような人生で、こんなにも熱い瞬間があり、熱い男達がいる。
そしてまた1ヤード前進するため困難な任務を全うすべく、
そしてまたそれを阻止すべく、男達は再びフィールドに散るのだ。幾度も、幾度も。
試合に勝つために。己に勝つために。
そして試合終了の笛がなっても、終わることない戦いに勝つために・・・
スポーツの世界なら、熱狂してもいい。陶酔してもいい。そう思う。ゲームセットの声がかかれば、試合終了のホイッスルが吹かれれば、それは終わるからだ。その時間、観客は目の前で繰り広げられる劇を固唾を呑んで見守り、声を嗄らし、目一杯楽しめばいい。
そうしちゃいけない場面でそうしないように、スポーツの世界で充分にそういう欲求は消化すればいい。巧妙に体よく絞り込まれた争点に目を眩ませられて熱狂してしまうのはいただけない。
選挙も勝ち負けがハッキリして楽しい小選挙区制に変わってしまったのは、やっぱりよろしくなかったんじゃないかなぁ~。
いかんせん、退屈で味気ないところもある人生に、華を添えるのは酒とバラとスポーツ観戦と思っているので、こんなしょうもないコラムになってしまいました。すみません。m(_ _)m