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「曖昧な海」を否定する時――希望の兆しby華氏451度
 希望の兆し……とは、また難解な。私は「希望」というものについて、これまであまり考えたことがないような気がする。もしかすると、徹底的に絶望したことがないからかも知れない。明日という日が来るとはとても思えぬ状況下に置かれ、何者も――自分すらも信じられぬ中で、希望の輝きをこの手に捉えようと身もだえたことがないからかも知れない。

 むろん人並みに「ちょっとした絶望」を味わった経験は数え切れないほどあるが、それも時間と共に次第に薄れる程度のものであった。むろんそれらの絶望は、ひとつひとつが私の心の何処かにいつまでも小さな傷跡を残してはいる。そして時々引き攣れるような痛みの記憶を甦らせるけれども、「神よ、なぜ私を見捨てるのか」と叫ぶほどのものや、世界を呪詛し抜くほどのものではない……。私の好きな作家の一人にルイ・フェルディナン・セリーヌという小説家があり、以前、自分が初めて飼った猫に「ベベール」(セリーヌが亡命中に連れ歩いた猫の名であり、彼の代表作である『夜の果ての旅』に登場する少年の名)と名付けたぐらいだが、未だに墓石にはただ「ノン」と一言刻んでくれと言い遺した彼のすさまじい絶望と人間不信に、頭の中、心の中で――奇妙に理解できるような気がしつつも――100%共鳴できずにいる。生来、おめでたくできているのだろう。



 
 希望という言葉を広辞苑で調べると、次の2つの意味があるそうな。
1)ある物事を成就させようと願い望むこと。また、その事柄。望み。
2)将来によいことを期待する気持ち。

 そうかなあ……。無理に説明しようとすればむろんそうなるのかも知れないが、あまりに平べったくありませんか。それとも希望という言葉に対して、私の思い入れが強すぎるのだろうか。

 などと、ゴタクを並べていても仕方ない。始めますか。実は書き出すまでは私の偏愛する詩でも紹介してお茶を濁そうかと思っていた(希望の兆しというのは難しいけれど、20年後の自分へ、なんて更に難しい。想像の枠を超えてますから)。だがいつもいつもお茶を濁してばかりいると、除名(!笑)されるかも知れないと小心な私は怯える。少しは考えたのですゴメンナサイという格好付けで、ちょっぴりでも自分の言葉を書いておこう。

 先日、『反ファシズムの危機――現代イタリアの修正主義』という本を読んだ。著者はトリノ大学で近現代史を講ずる歴史研究者・セルジョ・ルッツァルト。訳者は堤康徳、刊行は岩波書店。え? また本の話をするのかって? す、すみません(私がすぐに本を薦めると言って、眉をひそめる方もおられるのでありまする……)。私は音痴で音楽のことはわからないし、スポーツもダメ、テレビはほとんど観ない、料理のことはあまり知らないし(自分でもやりますよ、そりゃ。でも舌が鈍いんで、食べられればまあ何でもという方なんです)、どっちかと言えば下戸だから酒のこともわからない。美術はまあ好きですけどボーッと観るだけで描く方はからっきし。旅も好きだけれど充分な金と暇に恵まれず……。恋愛経験も貧しいし、子供はいないし、波瀾万丈の体験なんかしてないし(何だか書いてて情けなくなってきた)……ただ活字オタクなんで、ついつい本の話をしてしまうんですよね。

 余談はやめよう。ともかく、その『反ファシズムの危機』。これは近年イタリアでじわじわと広がりつつある「歴史修正主義」を厳しく批判した書である。既に読まれた方は多いかも知れず、そういう方にとっては余計なことだとは思うが、未読の方のために本書の内容を簡単に紹介しておくと――。

 イタリアでは1980年代から歴史修正主義が徐々に台頭し、1990年代に勢いづいてきたという。歴史修正主義というのは、ひとことでいえば侵略戦争や他民族抑圧を「自国史中心主義の歴史観」によって再解釈しようとするもの。たとえばイタリアにおいては、ムッソリーニの目的は共産主義の脅威からイタリアを救うことであった等々の修正がおこなわれている。そして、「ポスト反ファシズム」――ファシズムを「過去の出来事」としてしまい込み、それによってファシズムと反ファシズムの対立の歴史をも過去のものとして博物館入りさせようとする動きがあるという。ポスト反ファシズムの論者達が広めようとしているのは、歴史的・道徳的相対主義である。罪なき者、まず石を投げよ。誰もいないよね? みんな責任があるんだよね。わかるでしょ。

 だから――「ファシズム? そんなのは昔話じゃん。今はもう、そういう時代じゃないよ。いつまでも過去の戦争犯罪がどうの、レジスタンスがどーのってネゴト言ってても何の役にも立たねーぜ。ファシストがどうこうっていうけど、あの時代は仕方なかったんだよ。みんなそれなりに国のことを考えて真面目にやってたんだ。これ以上悪く言うのはよそうや」というわけだ(そういう粗雑で品格に欠ける訳文はない。多分、原文もないだろう。これは私が受けた感じのようなものである。何せ私は下品な人間なんで、品のいい言葉が浮かばないのだ)。

 ルッツァルトによれば、イタリア国民はメディアによって、反ファシズムは「リングにひとり取り残されたボクサー同然」という印象を植え付けられているそうだ。メディアは「超党派的な歴史の規則」に従い、「どちらにも属さない曖昧な道――第三の道」を歩んでいる。報道番組だけではない。たとえばレジスタンスの時代を背景とする連続ドラマにおいても、女性パルチザンの伝令が「善良な」ドイツ人と恋に落ちたり、ドイツ軍による報復の犠牲者が土壇場で「良心的なSS隊員」の改心によって救われたり……最高のヒーローは「どちらにも属さない」者であるという。
 
 こういったポスト反ファシズムの動きと歩調を合わせて、憲法に対する批判が育ちつつある。反ファシズムを基調とする現在のイタリア共和国憲法は1947年に議会で可決されたのものであるが、「あれは共産主義者によって作られたものだから、改正すべき」という議論が長らく続いており、しかも近年強まりつつあるそうだ。ルッツァルトは著書の中でそれに対する危惧を露わにし、「反ファシズムは死の床に伏している」と叫んでいる。

 何だか暗い話である。この話の何処が「希望」と関わりがあるかって? そう面と向かって言われると私も困るのだが――そして非常に変な話かも知れないが、私はこの本を読んでほんの少しだけホッとしたのである。私は、日本のというのはよほどおかしい国かと思っていた。そろそろ脱出する準備をした方がいいかとまで思っていた。だが、ほかにも(全く同じではないけれども)似たような課題を抱えている国があると知って、恥ずかしながら少しだけ楽になったのだ。いや、別に同病相憐れむ相手を見つけて嬉しかった、というわけではない(そういう気分もないことはないが)。歴史の修正に対する抵抗、ファシズムの復活に対する抵抗――それは日本だけの課題ではなく、世界共通の課題であると改めて思うことが出来たからだ。

「わたしの世代は、過去に対するきわめて明確な責任があると思う。それは、20世紀の歴史を、白も黒も区別しない曖昧な海のなかで溺れさせないことである」と、ルッツァルトは言う。これはイタリア国民に対して発せられた言葉であるが、私達に対する言葉だと思ってもほぼ間違いない。人間はある程度の孤独には耐えられるようにできているけれども、「たった一人で抵抗を貫く」ほどの強さを持つ人はさほど多くない(少なくとも私は持っていない)。もちろん日本の中で日本が地獄への道を歩むのを止めようとする仲間はいるのだが、はるか遠い国にも同じような思いを抱く人々がいると知れば、それはさらに心強いことではあるまいか。希望の火は、微かでもいい。しかし少しでも大きくなれば、こんな嬉しいことはない。 

(著者の論調には一部賛同できないところもあるし、右派の支持者は平均的に教養が低い、といった言い方にも違和感を覚える。だが歴史修正主義の大波に対する危機感については共感を持って読んだ)

 はい、お後がよろしいようで。(やっぱりお茶を濁しました)
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by uts_home | 2006-09-22 01:21 | コラム
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