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「風の童話」by華氏451度
 雨の音が眠りを破ることはめったにないのに、風の音でしばしば目覚めるのはなぜだろう。雨は目に視えるが風は視えず、雨は貯めることができるが風は掴むこともできず、そしていつも何処か遠いところからやってきて立ち止まることなく去って行く感じがするからだろうか。
 思えば風というのは本当に不思議な存在だ。確かに在るのは感触と、そして音だけ。しかも音の方は耳元でヒュウヒュウと鳴る音などそれ自体の――空気の流れが発する音よりも、葉ずれの音であったり何かがはためく音であったり、つまり風によって引き起こされたものを耳にしていることが多い。姿形は無く、匂いもない。風の匂いと言われるのは、正しくは風が運んできた匂いである。花の香りも海の匂いも近所の夕食の匂いも、風が運んでくる。

 今日は、その「風」を登場させた短い童話?(もどき)でお茶を濁そうかと……。



〈風と仔猫のものがたり〉

 ある時、風が海辺をゆっくりと通り抜けていますと、小さな声で「風さん、風さん」と呼ばれました。呼んだのはバラの花二つ分ほどの大きさしかない、仔猫でした。
「何か用かい」と素っ気なく聞くと、仔猫はひどく申し訳なさそうに首をすくめて、「風さんは何でも遠くまで運んで行くのでしょう」と言いました。「落ち葉や紙の切れ端や……昨日は人間の赤ん坊のものらしい、ふわふわした帽子も運ばれて来ましたよ」
「それで?」
「僕を運んで欲しいんです。山と海を越えた、遠い街に」
 風はびっくりして仔猫の顔を覗き込みました。風は誰にも姿が見えないので、話しかけてくる生き物はめったにいません。むろん、見えなくてもいるのだとわかって声をかけてこられることもたまにあります。そんな時は風のほうも返事をするのですが、たいていは「こんにちは」程度の話ですんでしまいます。胞子や花粉のような小さな軽いものならともかく、仔猫に自分を運んで欲しいなどと言われたのは初めてでした。
 なぜ運んで欲しいのかと尋ねると、仔猫は弟が自分と別れ別れになって、いま遠い街にいるのだと言います。
「海さんにも川さんにもお願いしましたけど、海さん達は山を越えることは出来ないと言うんです」
 でも風さんなら……と仔猫は言うのですが、いくら小さな仔猫でも風には重すぎます。むかしむかし、風仲間のゼビュロスが、プシュケという娘を恋人の所に運んだと聞いたことがありますが、それはお話の世界。できるのはせいぜい、道の端から端まで吹き飛ばすぐらいのことです。
 でも、もう風さんしか頼む相手はいないと言ってしきりに頭を下げるのを見ていると、風は仔猫のために何かをしてやりたいと思いました。
「じゃあこうしよう」と風は言いました。「坊やは重すぎて運べないけれど、言葉と匂いを伝えてあげよう」

 弟猫のいる街は、本当に遠い所でした。風でさえ、たどり着くのに何日もかかりました。そして弟猫に会った風は、彼の返事と匂いを持ち帰ってやったのです。
「ああ、弟の匂いがする」と仔猫はかん高い声をあげました。「弟の匂い。弟が住んでいる街の匂い。ああ、弟の住んでいる所は、近くに川が流れているんですね」
 それから風は、兄弟の匂いの運び役になりました。互いを取り巻く季節季節の匂いと共に。ある時は弟猫の匂いと共に人間の子供や羊の匂いが運ばれて来て、仔猫は弟がどんな暮らしをしているのかを知りました。雪の匂いや、リンゴの花の匂いが一緒に運ばれて来たこともありました。
 一年ほど経った頃でしょうか。いつものように風が届けた匂いを嗅いだ瞬間、仔猫は――もうその頃は仔猫ではありませんでしたが――「弟は病気ですね。死にかけているんですね」と叫びました。風はしまったと思い、「大したことはないと言っているよ。今度便りを届けるときは、きっとよくなっているよ」と言いつくろいましたが、(仔)猫は黙りこくって返事をしませんでした。

 実際に、弟猫は重い病気だったのです。次に風が尋ねて行ったときは既に亡くなり、庭の隅に小さなお墓が作られていました。おそらく、一緒に暮らしていた人間の子供がこしらえたのでしょう。お墓には人間が両手で抱えきれないほどの、色とりどりの花が捧げられていました。
 風がその花の匂いをそっと運んで戻った時、いつもいるはずの場所で猫を見つけられませんでした。「おーい」と何度も呼んでみると、やっと何処からか細い返事が聞こえました。猫は驚くほど痩せて、岩陰に横たわっていたのです。
「僕は重くて運べない、と風さんは言いましたね。このぐらい痩せても、まだ運べませんか。死んで骨になったら運んでくれますか。僕はまた、ひとりぼっちになりました。せめて弟が暮らしていた街に行って、同じ所で土に帰りたい。もう一度生まれてくることができたら、また兄弟になって、今度こそずっと一緒に暮らしたい」
 死んじゃダメだ、と風は大声を出しました。「風仲間を集めて、必ず運んでやるから」

 それから何日か後に、季節外れの強い風が吹きました。不思議なことに、ごく限られた場所だけで吹き、疾走するように遠くへ去っていったのです。その時、舞い上がる砂埃に目をしかめていた子供達の何人かが、猫が空を飛んでいくのを見たと言います。「僕、ひとりぼっちじゃなかったんだね」という声を聞いた子供もいました。猫が無事に弟の住んでいた街にたどり着けたかどうかは、誰にもわかりません。それが知りたければ、あなたが風に尋ねてみてください。
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by uts_home | 2007-04-24 02:07 | コラム
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