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超私的2007 ・・・by T.N.君の日記
 今節のお題は「2007年、私的 or Under the Sun的○○大賞」ということだそうです。

 この場に書くのに躊躇いがないわけではありませんが、さりとて今年の私的大賞を他に授与するのも嘘っぽいかな、なんて思って選ばして頂きました。私的で私的で恐縮です。


 というわけで、僕の超私的大賞は、「誕生」です。



 早春、永らく子どもに恵まれなかった僕らに、新しい命のお知らせが届きました。大事に大事にと願いながら、自分が父親になることを想像しましたが、あまりイメージが湧きませんでした。
 初夏、切迫流産に見舞われました。妻は取り乱し、僕もおろおろしました。ただひたすら大事に大事にと願いました。幸い、流産を免れお約束のつわり。徐々におなかが大きくなり、動くのがしんどくなる妻。本もネットも嗜好は政治よりもマタニティーに向いていきました。
 初秋、赤ちゃんが逆子であることが判明しました。大病でお腹を切った妻ゆえ帝王切開は危険でした。なんとか回ってくれないかなぁと逆子体操をする妻を見守りながら、どうにか無事に生まれて欲しと願いました。
 産休に入り、最後の二人の旅行にと広島に行きました。原爆ドームや原爆資料館をゆっくり廻り、子どもの未来が平和でありますようにと強く願いました。
 晩秋、胎内の座り心地がいいせいか逆子ちゃんは逆子ちゃんのまま。主治医の先生が腕を振るってくださり、外回転術で宙返り。これで自然分娩で産めそうだねと、みんなで胸をなでおろしました。父親になることへのイメージは相変わらずぼやけたままでしたが、命の実感が僕の中に顕わとなりました。
 初冬、いよいよ陣痛が始まりました。しかし微弱陣痛、なかなか間隔が短くなりません。丸一昼夜続いた不規則に襲ってくる陣痛に絶えかねて病院へ行くと、分娩停止になりかけていました。妻は消耗しきっていましたが、幸い、胎児の心音は元気でした。陣痛促進剤を投与され、徐々に大きな波が押し寄せるようになりました。まだまだいきんではいけません。波をやり過ごすのに、僕も横でヒッヒッフーと息を吐き、機が熟すのをまだかまだかと待ち続けました。
 最初の陣痛から40時間後、赤ちゃんもクタクタだったのかしら、小さく可愛らしく「おぎゃぁ」と挨拶をして、僕らのもとへ生まれてきました。そして、僕らの顔や周囲をきょろきょろとうかがい、にこっと僕らに微笑みました。その時、「 恵まれた 。」と実感しました。

 赤ちゃんは、たくさんおっぱいを食み、ほっぺも太股もふっくらしてきました。顔もなんだか人間の顔になってきました。僕の顔を追うようにもなってきました。僕も少しずつ沐浴や抱っこが板について?きました。夜泣きもするし抱っこ抱っこで大変ですが、健気で可愛い赤ちゃんを見ているとついあやしてあげたくなります(オヤバカです)。


 ありがたいことに、じいじやばあばや妹家族が僕らを助けてくれます。育児のアドバイスもしてくれます。もし仮に、妻一人だけだったり、僕と妻だけで育児をしなければならないとしたらどれだけ不安と負担を背負わなきゃいけないだろうかと想像すると、煮詰まってしまうことも不思議ではないなと感じます。その点で本当に僕らは恵まれているんだと感謝しています。
 きっと、精神的にも経済的にも社会的にも余裕が持てたら、誰にとっても育児は喜びに違いないなと感じます(押し付けはいけないですね)。誰もがそういう余裕を享受できる社会になるよう、制度も人と人との繋がりも家族もそして自分自身のあり方も見つめて行きたいなと思います。

 本当に超私的な内容で恐縮でした。
 そんな訳で、最近はブログを書いたり巡る余裕もありませんが、来年も宜しくお願いいたします。よいお年を。
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by uts_home | 2007-12-21 23:24 | コラム
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