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KIVA・・・by T.N.君の日記
 6月22日(日)21時からNHK総合テレビで、沸騰都市 第3回 ダッカ “奇跡”を呼ぶ融資 を見ました。世界最貧国と記憶していたバングラディッシュの首都ダッカでは、近年ビルの建設ラッシュに沸き、年5%以上の経済成長を続けています。その原動力が貧困層の所得向上にあるそうです。貧困層の所得アップに貢献したのは、年間事業規模300億円、貧困層のためのマイクロクレジット、保健、教育などの活動を行うNGO BRAC。BRAC銀行は、自活するのにどうしたらいいか分からずに途方に暮れていたスラムの住人に無担保・低金利でお金を融資します。そのお金で人々は事業を起こし、あるいは商品を仕入れて販売し、自ら生活の糧を稼ぎます。
 「この国では政府も誰も何も手伝ってはくれない。自分の足で上がっていかなくてはならない。」製縫工場を起業した青年は決意を秘めた瞳を輝かせそう答えます。
 「私たちは頑張ることにかけては負けません。」「私たちはただお金が欲しいだけだと、人に思われたくはないのです。」「私たちは十分に自立しています。」「日本の先を走るかもしれません。」
女性達は明るく自信一杯にそう答えます。詳しくはコチラ




 グラミン銀行がノーベル平和賞を受賞して、マイクロクレジットは一躍有名になりました。マイクロクレジットとは銀行からの融資を受けられない、女性、失業者、低所得者などに低金利、無担保で小額融資をする金融サービスで、借り手はこのローンを元手に事業を展開することでお金を稼ぐすべを身に付けます。このような仕組みにより、援助や物乞いという受動的な経済・精神活動(絶望)から、能動的で循環的な経済・精神活動(希望)に変わり、彼らの経済的・精神的自立を促します。

 
 このようなマイクロクレジットをインターネットで実現し、僕達もその活動に参加できるようにしたのが、今日紹介する KIVA

 やはりNHK-BS 世界のドキュメンタリーで知りました。

 シリコンバレーのIT業界で働いていたMattは、妻から「私たちのような一個人が、途上国の恵まれない人たちに、寄付じゃなくってお金を貸して、そのお金で彼らが事業を行い、そこで生まれた利益を通じて返済し、それがまた次の人の融資に繋がる。そんなの出来たら素敵だとおもわない?」と言われます。以前途上国でマイクロクレジットを運営するNGOを訪ねたときの記憶とリンクして、「そうか、インターネットを通じてマイクロクレジットをやっているNGOと、個人ユーザーを結びつければ、面白いことが出来そうだ。」とひらめきます。

 KIVAとはスワヒリ語で「繋がり・絆(きずな)」のこと。

 システムはこうです。
 各国でマイクロクレジットを行っているNGO(KIVAではfield partnersと呼びます)が、融資を依頼してきた企業家(Entrepreneur)のプロフィール、借りたお金で何をしたいのか、返済計画を写真をつけてKIVAのサイトにアップロードします。そのEntrepreneurの信用は、その文面とfield partnersの信用により担保されます。
 PCの前で僕は、アルクとgoogle mapとwikipediaを開いて企業家の「ストーリー」を読みます。
 
 タジキスタンに住む41歳の男性は、高校教師をしています。しかし、かれの給料では家族を養うことが出来ません。そこで彼は副業を行う決意をしました。今当地では子牛の値段が下がっていて仕入れるには絶好のチャンス。それを飼育して収入を増やしたい。と言います。
 タジキスタンってどこ?どんな国?ネットで検索が始まります。最近の穀物価格や原油価格の高騰は大丈夫だろうか・・・?高校教師で食えないなんて・・・。
 
 カンボジア、シェムリアップに住む夫婦は近くのトンレサップ湖で漁業を営んでいます。もっと沢山の魚を取って生活を楽にしたい、その為に借りたお金で網を買いたい。と言います。
 3年前に訪れたことのある湖です。金盥に乗って櫓を漕ぎ、「ワンダラー、ワンダラー」と言って僕らの乗る遊覧船に近づいてくる一寸法師のような少年達の姿が思い出されます。彼らの子どもがそのような子ども達なのかもしれません。

 気に入ったあるいは気になった企業家に、一口25ドルを貸します。お金はサポーター企業であるPayPalにより手数料なしで自分のクレジットカードから決算されます。世界中のlenderから融資が集まり、企業家の目標額に達すると、いよいよ企業家に資金が届けられます。企業家は返済計画に従って毎月決まった額を返済していきます。途中経過がe-mailに届けられたり、KIVA journalに掲載されたりします。そして完済された暁には25ドルが戻り、再融資に回しても引き揚げてもOKです。
 
 KIVAはどのくらいの金利で企業家に貸しているのか詳しくは分かりません。無金利なのかもしれません。多くの活動費はマイクロソフトやgoogleなど名だたる企業のサポートと、lenderからの寄付により成り立っています。25ドルをポチッと押した後に、10%程度の寄付をお願いしますなんていうページに行きますが、スキップすることも出来るところがKIVAらしいところです。

 こんなシステムを考えて実現させてしまった人って凄いなと本当に感心します。将来はここに技術的なノウハウなんかも添えられたるするのかもしれないな、なんて想像したりします。25という数字が憲法25条とリンクしてしまったり・・・。25ドルで少しばかり世界の人の役に立てるかもしれないなんてなんだかありがたいと思いながら、企業家のストーリーを読んでいます。
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by uts_home | 2008-06-26 20:34 | コラム
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