今日は私の住む国、すばらしい日本を紹介したいと思います。
なにからがいいのかなあ、そう、日本は世界最初の死刑廃止国でした。一次的に停止したんじゃありませんよ。平安時代のほとんどの期間にあたる350年間弱、武士の時代が到来するまで、死刑が廃止されていました。もともと中国の律令制度を学んだ日本でしたが、「律」つまり刑法を中国から輸入しつつ、一段階ずつ寛容な刑にして取り入れたと言います。そんな穏やかな国、日本ですから、もちろん死刑廃止の世界記録をもっているのは日本です。他の先進諸国の記録はまあ長くても50年ほどですから、けた外れです。しかも、最初に作った記録です。すごいでしょう?
そうそう、平和の世界記録も日本ですよ。江戸時代を中心とする270年ほど、明治7年の台湾出兵まで、対外的な侵略・出兵などはありませんでした。これも世界記録です。一応近代国家という形ができはじめたのが、日本でもそうでしたが江戸時代頃ですから、近代国家のスタートの頃から270年間。他の先進国にはまねのできない記録です。しかも未だに破られない最高の記録といっていいでしょう。
いまはやりのリサイクル社会も、日本が世界に先駆けて実現しました。江戸はパリよりも多くの人口を抱え、それにもかかわらず、幕末に訪れた外国人によると、汚いところは全くなかったそうです。当時のパリは、ヨーロッパでも最大級の都市でしたが、くさくて鼻が曲がるような都市だったといわれています。しかし江戸は排泄物を再利用して農業に使うから、都市はとても清潔で、それだけでなくもともと火山灰の降り積もったやせた土地に、その肥料で豊かな作物ができたそうです。医学博士の藤田紘一郎先生によると、江戸はウンコが作った街、だそうです。世界最大の都市をウンコのリサイクルでつくったのは日本人だけではないでしょうか。よく落語で「家賃を払え」「払えない」という押し問答が出てきますが、大家さんの多くが、「ま、いいか。家賃払わないけどウンコするから。あいつのウンコを売れば儲かるから家賃はまた今度でいいや」という感じだったそうです。リサイクルでこんなに豊かな、食糧自給率の高い国を作る力を日本人は何も言われなくても持っているわけです。
それに国土の美しいこと。幕末に来た外国の船乗りによると、まず日本の港に降り立つと、世界の三大美港といわれたコペンハーゲン、リオデジャネイロ、アムステルダムが色あせて見えるほどだったそうです。
日本人の知恵を持ってすれば、港湾が公共事業の最大の餌食になって、日本でもっとも汚い風景、なんて言われることはあり得ません。公共事業で国土を醜くずたずたにするような愚かな民族ではありません。
さらに、すばらしいのは自然です。雨が多く、しっとりとした土地、美しい川、きれいな水、緯度が小さいから冬でも日照時間が長く、過ごしやすいです。北欧のように冬が暗く長く、うつ病が増えて自殺が増えるなどと言うことはありません。美しい自然と暖かい気候、日照時間を考えると、この国で自殺する人はほとんどいないと思われるくらい。そんなにすばらしい自然環境に恵まれています。
私はこの日本に生まれたことを奇跡のように感じています。この美しい国を守り育てていくことが一人一人の使命だと思うと同時に、破壊者が美しい国などとうそぶくのを放置しない責任もまた同時に感じています。
最近見た映画などを紹介するという趣旨だったのに、全く違う紹介をしてしまいました。
7月6日だと勘違いして覚えていて、遅れてしまいました。すみません。