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カテゴリ:コラム( 309 )
警告どおり 計画どおり
震災が起きて、福島原発の一向に良いニュースが発表されない中で、ずっと頭の中を巡っている歌がある。佐野元春が1988年に発表した「警告どおり 計画どおり」。当時中学生の私はこれを聴いて、大規模災害を起こした原子力発電所の地名を一生忘れられなくなってしまった。チェルノブイリの事故は86年。この段階で我が国の原子力政策を見直しておけば、今回の大災害にはならなかったのだろうか・・・。いや、私にはそうは思えない。今回の大惨事でアタフタするまで、やはりカネに目の眩んだオトナ達は愚かな決定をし続けたとしか思えない。

ミュージシャンがいくら警告を発したところで、原発利権で私腹を肥やして、たらふく美味いものを食い、綺麗なオネーチャン達を抱きまくってきた、地味なスーツに地味なネクタイを締めて、外面だけはマジメな公僕やマットウな企業人として、何食わぬ顔で日の当たる道を歩いてきた悪党どもが、そうやすやすと聞き入れるわけがないのだ。

バカでかい東京という魔都の電力を賄うために、目立った産業がなく窮乏している土地の人間にそっと小銭を握らせ、人類が発明した中で一番危険な「爆弾」を押し付けた。押し付けられた地元は弱い。一旦雀の涙のような小銭を握ってしまえば、もうそれは「自分達の安全、命」を売り渡したと同じなのだ。それでもそうやって小銭を握らざるをえなかった人々に対して、深い同情を覚える。国のやり方は、いつだって汚い。



『警告どおり 計画どおり』佐野元春

もう不確かじゃいられない
子供達が君に聞く
本当のことを知りたいだけ
ウインズケール
スリーマイルズ・アイランド
チェルノブイリ
すべては警告どおり

たよりなげなジャーナリズム
子供達が君に聞く
いつ?だれが?どこで?
知りたいだけ
ウインズケール
スリーマイルズ・アイランド
チェルノブイリ
すべては警告どおり

終わりは来ないと
つぶやきながら
眉をひそめてる君
クレイジーに傷ついて
どこにも帰れない
やがて滅びるまで何もせず
ただおとなしく見つめてるだけさ

もう不確かじゃいられない
子供達が君に聞く
本当のことを知りたいだけ
ウインズケール
スリーマイルズ・アイランド
チェルノブイリ
すべては計画どおり


今回の大震災を受けて、佐野元春は3/13にひとつの詩を発表した。ファンの間でも賛否両論ある。私も最初読んだ時には「これはちょっとショックが強過ぎるのではないか」と感じた。
しかし時間が過ぎるにしたがって、佐野の伝えたいことの本質が見えてくるようになった。
その詩を引用してみる。

それを「希望」と名づけよう
佐野元春


街が揺れた夜、君はひとり無断で、
市営プールに潜りこみ、身体を水に浸した

そして暗がりの中、瞑想した

人は時に、光に水に、雨に風に、感謝し、
人は時に、光に水に、雨に風に、屈服する

この闇の向こうに震えるのは
誰か、嘆きの声

同胞の不在は確かに不可解だ

それはそうだ
しかしどうだろう

君は偽善の涙など流さないと誓ってくれ
決まりきったお悔やみなど無用だと言ってくれ

夜が明けて、そこにいつもどおりの太陽が照り、
草木は首をもたげ、
鳥たちは空を往く

あぁ、美しくも残酷なクリシェ!

一方で、
君の身体の細胞ひとつひとつに染みいる光はどうだ
傷だらけではあるが依然雄々しいその筋肉はどうだ

そうさ、君は同胞の不在を気にかけているんだろうが、

たとえば、
偶然にも生き残った君の生を讃えてみてはどうだ?
たとえば、
生き残ったことへの幸運を噛みしめてみてはどうだ?

不謹慎だとわめく偽善者を後に残し
君が光を放つことで、友を弔うんだ

それを「希望」と名づけていいんだよ

余震は続く

-----
2011年 誕生日に寄せて


mixiの佐野元春コミュニティにこの詩について感想を述べる場があり、随分時間が経ってから、以下のような私の拙い感想を書いた。

もう何年も、今の時代がその懐に抱える「切実な希望」ということに頭をめぐらしていて、やっとそれについて小説みたいなものを書き始めた矢先に、今回の大惨事が起きた。もう日本社会の前提が変わってしまい、国民の誰もがこの事態に立ち向かわなければならなくなった今、私のちっぽけな妄想はなんの役にも立たなくなった。

元春が、希望について書いてくれた。最初に読んだ時は正直キツかった。
でも友人達の安否を確認して、少し落ち着いて読み直すと、とてもいい詩に思えてきた。
生きていること、そのこと自体を「希望」と呼んでいいのか。
そうか、それ以外に希望なんてないのか、と目の覚める思いがした。

こんなmixiでカキコミができる私達は、この「希望」を、一人でも多くの被災者に伝えなければならないのかな、などと考えた。

今なら言える。この詩が好きだ。


「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」と『希望の国のエクソダス』という小説で村上龍は中学生に語らせた。私もこの国はおろか私自身についての希望についてさえ、考えが及ばなかったというか、絶望していた。日々寝起きしながら、酒など飲みながら、希望となりうる何かを見つけられないままに、時が過ぎていった。飽食でモノ余りな社会の中で、ヒリヒリするほどに求める「切実な何か」を見失っていた。

今、こんな事態になって、冷たい床の上で命の危機にさらされながら、切実に救助や救援物資を待っている人が何十万といる。彼らにとって物資の到着は間違いなく「希望」だろう。もう無理かもしれないが、元の暮らしに戻れることが一番の希望だろう。極寒の避難所で生まれた赤ちゃんは、日本中の人間に希望を与えてくれた。

「希望だけがなかった国」が、「希望なしでは存続の危うい国」になってしまった。日本社会の前提条件が完全に変わってしまった。

これから日本は全力で希望を紡いでいかなければならない。希望をたすきリレーしていかなくてはいけない。
まず、命があること。これが「希望」なんだと佐野元春は教えてくれた。生きて、光を放つこと。
そう、ここから始めるしかない。
ひとつひとつの小さな命の灯を集めて、また国中が笑顔であふれるような国にするために、長く険しい闘いを闘い抜こう。

私も私の命をめいっぱい咲かせて、誰かの希望になりたい。困っている人達の力になりたい。

みんなで、もう一度日本を蘇らせよう。私達の力で、それは可能なはずだ。
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by uts_home | 2011-03-20 16:28 | コラム
この世界を、愛せるか、どうか
二ヶ月ぶりに応募したい求人を見つけて職安へ駆け込んだのだが、すでに内定者を出していたらしく激しく落胆する。
しょうがないので祇園に飲みに出た。

アフターを付き合ってくれた23歳のサキちゃんと、夜明け前の鴨川べりに座って話す。私が若い女の子に話せるようなことなんてないのだが、朝まで飲んでしまったせいか、つまらない説教臭いことを言ってしまう。いわく「人生はこの鴨川の流れのように流れていくものだから、あんまり真面目に構えてもしょうがないよ。いくら背伸びしても、人間自分に出来ることしか出来ないから」と。ほんとヘドが出るようなセリフだが、23歳の乙女を前にして言えることはそれくらいのものだった。情けない36歳だな。

結局真摯な彼女の瞳の力に気圧されそうになりながら思ったのは、「この生まれ落ちた世界を愛せるかどうかだよなぁ」ということ。陳腐なセリフだけど、私はこの世で信頼するに足る価値観は「愛」以外にないと思っているし、ジョン・レノンが『イマジン』で描いた世界観をまだ無邪気に信じている。世界はまだよくなると思っている。

チアキには今夜もまた「愛」を語ってしまったが、後悔はしていないし、チアキには人類史上未だ誰も到達したことがない「愛の地平」を私が見せてやる、そのためにだったら何だってする、と固く心に誓っている。

乙女の、まるで熟れたてのトマトのように傷つきやすい感受性を目の前にすると、自分の無力さとともに「私も年を取ったなぁ」と嫌でも思い知らされる。出来うれば、彼女達の繊細な魂が、何物にも傷つけられない世の中に・・・、と甲斐のない祈りを何処にいるかわからない神様に捧げる。

人は、人を、いつまで殺し続けるのだろう?何故この生まれ落ちた世界を愛せないのだろう?

朝日の中を走るJR嵯峨嵐山線の電車に乗りながら、そんなことを考えた。
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by uts_home | 2010-10-05 06:39 | 未分類
夏草の詩~ウォーキング・マン~
夏草の揺れる埃っぽい線路脇の小路を
おまえはいつまで歩き続けるんだい?
ひとりうつむいてあてどなく歩き続けるおまえは
まるでシシューポスになったかのような気分で
この真夏の照りつける陽射しを恨めしく思っているのかもしれない

おまえにはいくらだって足を止めるチャンスがあったし
涼しい木陰に身を横たえることもできた
沢に下りて冷たい清水で喉を潤すことも
ひょっとしたら通りすがりの貧しい村の娘と甘い夜を過ごすこともできたかもしれない

おまえはいつまで歩き続けるんだい?
カリカリに焼いたベーコンにマスタードをたっぷり塗った朝食に見向きもせず
鼻先をかすめるキューバ産の上等な葉巻の甘い香りに目を瞑り
新鮮な魚の血の色をした心浮き立たせるワインを拒絶して

いたずらに森の妖精に関する知識だけをつめこんだおまえのあたまは
この世の中じゃなんの役にも立ちゃしない
おまえに必要なのはチェーンソーとノミと腕のいい師匠だと
口うるさく言っていた年老いた母親を捨てて おまえは歩き出してしまった

おまえはいつまで歩き続けるんだい?
もうこの国の森はしらみつぶしに歩いただろう?
幾日も幾日も森の中を彷徨って 月の光の射さない森の中で目をこらして
でもいくら歩いたって いくら祈ったって 妖精なんか見つかりはしなかっただろう?

おまえもいつまでも若くはないし この国の森も次々と砂漠になってゆく
おまえのことは誰も知らないし おまえも誰のことも知らない
おまえはカネの稼ぎ方を知らないし 妖精の存在を証明する仕方さえ知らない
じゃあ一体おまえはなにを知っているというんだ?

わからないから歩いているのか 歩いているからわからないのか
少なくともおまえは女の肌のなめらかさを知るべきだったし
焼きたての香ばしいパンの匂いを嗅ぐべきだったし
妖精ではなく人間に興味を持つべきだった この愚かで愛らしい存在について思索するべきだった

もうおまえも知っているはずだ
この線路脇の小路をいくら歩いたところで おまえの目指すべき森は存在しないと
でもおまえには歩みを止める勇気がない 遮二無二女の元へ駆け寄る勇気がない
言葉をもたないおまえは まるでその地べたを這う蟻のように 黙って歩き続ける以外に術がない

おまえはもう心のどこかで この孤独な救いようのないウォーキングの終わりを待ちわびている
唐突にそれが終わってくれることを 妖精をその目で見ることよりも欲している
空も雲も太陽もおまえに語りかけることはない
ただおまえをじりじりと焦がし 人気のない小路におまえの小さな影を作るだけである

遠くで列車の汽笛が聞こえる
でもおまえはそれに乗り込むことをしないだろう
おまえはまた影を引きずって歩き出す
ただ夏草が風に揺れている


もしこの国の妖精の弔いをすることがあるならば
おまえにはその司祭を務める資格はあると思うが
そんな機会が訪れることはないだろう
この国の人間は誰も妖精になど興味はない



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by uts_home | 2010-08-04 15:34 | コラム
詮無い呟き(玄耕庵日乗)
日本郵便のゆうパックの惨状
無知で尊大な経営陣による21世紀のインパール作戦
どんな組織も無能な上層部に苛まれるものだが
今回のケースは想定外に酷すぎる
ハッキリ言って物流をナメている
「なんでこんなに不様なの?馬鹿なの?死ぬの?」
期日遅れで腐り果てたお中元のナマモノを届けられる客も災難だが
荷捌き場も確保出来ずデスマーチを踊らされている倉庫の作業員達
クレームの電話を引っ切りなしに受ける臨時雇いのお嬢ちゃん達
全国津々浦々「不慣れな」深夜の住宅街で面罵される配達員達
彼ら彼女らに会社は何をもって報いるのか
この笑い話のような杜撰な事業統合にケリをつけるのか
しかしこんな大失態を演じた経営陣を糾弾することもなく
この会社の組合は選挙活動に血道を上げている
コイズミの断行した郵政民営化には反対だったが
こんな腐った組織は社会から排除してしまえとも思う
バイトや非正規社員の上で胡座をかいて甘い汁を啜っている天下り官僚に
物流の、世の中の何がわかるというのか

この国は変わらない
ますます酷くなるばかりだ
久々の庶民宰相は消費税増税に必死だし
断固として闘う野党も不在
昨年から国民の期待を次々と無惨に踏みにじった民主党政権は
この国の民主主義に大きな禍根を残した
マニュフェストは「生き物」だそうである
ナメてんのか
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by uts_home | 2010-07-09 16:56 | コラム
異空間から批判
復元住居を壊す、中学生送検=器物損壊容疑―静岡県警

特別史跡「登呂遺跡」のある登呂公園(静岡市駿河区)で復元住居を壊したとして、県警静岡南署は17日、器物損壊容疑で、同市の14歳の男子中学生3人を書類送検、器物損壊の非行事実で、同市の13歳の男子中学生を児童相談所に通告した。
 送検容疑などによると、4人は1月7日午後11時半ごろ、登呂公園で復元住居の屋根に上り、屋根の材料に使っているアシを引き抜くなどして、復元住居を損壊した疑い。
 同署によると、いずれも容疑を認め「(引き抜いた)アシでチャンバラをしようと思った」と供述している。近隣住民から「子供が復元住居を壊している」という110番があり、発覚した。 

5月17日13時26分配信 時事通信

* * *

時事通信のやほ~のこのにうすでさ、コメントついてたんだけど、大爆笑でございました。
「日教組が悪い」とか「ゆとり教育が悪い」とか「子ども手当てをこんなヤツにやるのか!」とかさ。
いや~すげぇ、すげぇ。
どんなにうすからでも、まるで異空間から刀を取り出すかのような、ミンス関連の批判?
ケタはずれのバカさ加減ですな。

そんなアホガキのコトなんざ、しかって終わりレベルだろ。
紀元前から馬に喰わせるほどおったわ、そんなアホ。
第一、復元住居を「貴重な文化財!」なんて、あ~こーゆーコってさ、今まで文化財なんかコレっぽっちも大事に思ったコト、ないんだろうなぁ(職人の技術はともかくとして、ソレだって、当時のモノではない。猿にだってわかるコトである)。
ミンス批判のために、今までの人生で一度として大事に想ったコトもない文化財を引き合いに出すなよ。
ボクはそんな中学生より、そーゆー輩の方がはるかに心配だ。
いやホント、アタマ大丈夫?

この記事書いたしと→『逍遥録―衒学城奇譚―』発掘屋
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by uts_home | 2010-05-17 23:05 | コラム
異空間から批判
『復元住居を壊す、中学生送検=器物損壊容疑―静岡県警』

特別史跡「登呂遺跡」のある登呂公園(静岡市駿河区)で復元住居を壊したとして、県警静岡南署は17日、器物損壊容疑で、同市の14歳の男子中学生3人を書類送検、器物損壊の非行事実で、同市の13歳の男子中学生を児童相談所に通告した。
 送検容疑などによると、4人は1月7日午後11時半ごろ、登呂公園で復元住居の屋根に上り、屋根の材料に使っているアシを引き抜くなどして、復元住居を損壊した疑い。
 同署によると、いずれも容疑を認め「(引き抜いた)アシでチャンバラをしようと思った」と供述している。近隣住民から「子供が復元住居を壊している」という110番があり、発覚した。 

5月17日13時26分配信 時事通信

* * *

時事通信のやほ~のこのにうすでさ、コメントついてたんだけど、大爆笑でございました。
「日教組が悪い」とか「ゆとり教育が悪い」とか「子ども手当てをこんなヤツにやるのか!」とかさ。
いや~すげぇ、すげぇ。
どんなにうすからでも、まるで異空間から刀を取り出すかのような、ミンス関連の批判?
ケタはずれのバカさ加減ですな。

そんなアホガキのコトなんざ、しかって終わりレベルだろ。
紀元前から馬に喰わせるほどおったわ、そんなアホ。
第一、復元住居を「貴重な文化財!」なんて、あ~こーゆーコってさ、今まで文化財なんかコレっぽっちも大事に思ったコト、ないんだろうなぁ(職人の技術はともかくとして、ソレだって、当時のモノではない。猿にだってわかるコトである)。
ミンス批判のために、今までの人生で一度として大事に想ったコトもない文化財を引き合いに出すなよ。
ボクはそんな中学生より、そーゆー輩の方がはるかに心配だ。
いやホント、アタマ大丈夫?

この記事書いたしと→『逍遥録―衒学城奇譚―』発掘屋
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by uts_home | 2010-05-17 23:05 | コラム
見識のねじれ現象、コレも政権交代のひとつの結果か?
普天間基地の移設問題である。

先日、徳之島で基地移設反対の集会がおこなわれ、なんと1万5千人ものヒトが集まったそうです。

うむ、結構なコトである。

云うだけではダメ。

ちゃんと行動するコトこそが大事だ……と思ったんですがねぇ……

メディアなどはコレを以って、いかに徳之島のヒトたちが、いかにも「基地NO!」と主張しているように報道していましたが、何かおかしい、何か違和感を感じる。



ちょっと待ってもらいたい。

日本人ってさ、そんなに基地に関心高かったかい?

ウソだろ、オイ。

そもそも本土の人間に、沖縄の基地を自分たちで負担してやる意識などゼロである。

「米軍、危ないね~」とか「沖縄のヒトはガマンさせられてるんだね~」などと云いながら、その実、他人事なのです。

沖縄のヒトたちが大変だから、自分トコの街で受け入れてあげようなんて考える者はいない。

だって何かあったらこまるじゃん。

「日米同盟のために必要」とか「中共が攻めてきたら恐いぢゃないか!」とか云う連中だって、沖縄に米軍の基地が集中するコトには何の疑問も持たない。

「米軍NO!」を叫ぶ左派も、「アイコク、アイコク!」と叫ぶアイコクシャも同様です。

結局、本土の者にとって、沖縄がひとりでワリ喰ってもらっといてもらいたいの。

基地問題なんて、社交儀礼程度に外野で騒ぐぐらいで充分。

だから今まで見てみぬふり。



ところが政権交代して、普天間の移設問題を急にメディアが取りあげはじめた。

前の政権では知らんふりで、事故やら犯罪やらあった時ぐらい、ちょいちょいと申し訳程度に記事書いて「何とかなりませんかねぇ」

それでオワリ。

夏休みの読書感想文かってぇの。

アレ、完全に前政権の負の遺産じゃん。

そのころはろくすっぽ解決するつもりなんぞなくって、ソレをメディアがどこまで追求した?

それなのに、今になってあやしげな大合唱。

「どーする、どーする」とか云ってさ、何か今まで棚上げにしといた問題の埃をはらって、急に騒ぎ出した。

ボクの気が(記憶です、オッサン)が正しければ、確か政府は徳之島なんてひとことも云っていないはず。

それがメディアが徳之島なんて勝手に決めつけて、いつの間にか、まるで政府がソコに決定したかのような報道ぶりだ。



う~ん、コレってどうなのさ?



コレまでメディアは、たとえ口先だけでも「沖縄の負担を減らすべきだ~」なんて云ってたよね?

(ま、少なくとも「沖縄人、ガマンしたまえ」とはたとえホンネであっても云えやせんわな)

今その主張どおり、沖縄の基が県外移設ってハナシになってるよ。

い~じゃん。

自分たちの主張どおりじゃん。

「日本人みんなで考えていこーぜ!」って国民意識を喚起させるのが、メディアのやるべきコトじゃね?

ところがいざ移設ってコトになったら、アレはダメ、コレはダメ、挙句には「いついつまでに解決できなかったら解散だッー!」とか、何勝手なコト云ってんのってカンジだ。



で、もっとオカシイのが、まぁその何だ……なんて説明していいかわかんないアレな連中。

コイツら、今までだったらたとえば「米軍NO!」の集会なんて見たら、脊髄反射で「反日だー、売国奴だー、ニッキョーソだー、ジチローだ!」ってえくすたし~を感じてらしたのに、徳之島の件に関しちゃ「コレが民意だ、ミンス政権にNO!をつきつけたんだ!」って、急に擁護。

ま、確かにあの小さな島で1万5千人はあまりに多すぎるから、おそらく外部からの“参加”はあったと思う。

防衛庁高級官僚だったタモやんも、かつて広島だったかの平和集会で「全部動員されてる。地元の者はいない」とかおっしゃって、またソレを、アレなヒトたちが擁護してたもんね。

コイツら自公与党時代のハナシだったら、絶対「工作員が動員されて、地元の意向を無視して反対運動してやがる、プロ市民だ!」なんて云ってたよ。

自分は安全な場所にいて、基地のコトなんて、沖縄のコトなんて、考えたことすらないくせにね。

コレまでだったら、日米同盟だの東アジアの平和だのを盾に、沖縄県民にガマンしろって押しつけてたくせにね。

何、いまさら地元の住民の立場になってるつもりよ。

別に徳之島の住民のためでなくって、ソレをミンス攻撃にすりかえる。

自分たちがキライな政権を攻撃するためなら、ころりとコレまでの見識を方向転換。

方法と目的とが完全にねじれてしまって、ソレすら気がついていない。

うわ~コイツらの見識のアクロバットに、めまいすらするヨ。

ホント、あざといっつーか、醜いっつーか。



ホントおもしろいと思う。

政権交代によって、今までのミギがヒダリに、ヒダリがミギに。

立ち位置を変えただけのドロの投げ合い。

茶番だね。



ま、こんだけ国内で反対運動がおきれば、基地は国外に移設するしかないんじゃないの?

左派は元々そうだったし、アイコクシャ諸君もコレだけ非難してるんだからさ。

仕方ないよね。

米国だって、地元の諒解を優先するって云ってるし、そもそもグアムへ完全移転するハナシを、ムリヤリひきとめたのは、かつての政権だったからね。

「すんません、コレだけ反対されては国内に移設はムリだわ。やっぱ出てってよ」ってキッパリと云えるんじゃ?

ま、どーしてもって云うんなら、国民投票してさ、日米同盟がすんげぇ大事って意見が一番多かった都道府県にすりゃいーんじゃね?

ある意味、コレほど民主的なやり方はないぜい。

……そんな時に限って、そーゆーコト云うヤツ、沈黙すんだよな、絶対。

書いたしと→『逍遥録―衒学城奇譚―』発掘屋
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by uts_home | 2010-04-22 00:25 | コラム
理想ということについてマジメに考える
春雨、一雨ごとに暖かくなってゆく。高知の宿毛と愛媛の宇和島では早くも開花宣言。四国の西南部に思いを馳せると、訪れたことなど数回しかないのに、何故だか甘酸っぱいような気分になってくる。運転免許証を取り立てで走り回った四国山脈や、宇和海沿岸のあれやこれや、そしていつもお決まりのように見上げた桂浜の坂本龍馬像。帰省の度に、二十歳前後から大学出る二十六まで、友人達と、時には一人で、無制限に遊びほうけた、青い国・四国、我が母なる島。母なる島はもう菜の花が花盛りだという。そんな春の風景を頭に描きながら、「理想」というものを考えてみたくなった。近頃世間にそれらをまったく見出だせなくなったから。

私がまだ母なる島で漫然と学校生活を送っていた頃、世の中は東西冷戦をベースとした55年体制が強固な政治体制、価値観として健在であり、右は右なりの、左は左なりの主張を飽くことなく繰り返していた。身近には熱血漢の社会科教師が生徒の世界観を日教組のそれと齟齬をきたさぬよう懸命であったし、学校生活を離れれば、ガチガチの自民党支持者の祖父様と、全共闘世代の親父様が、事あるごとに意見を戦わせていた。今の私が考えるに、多分当時の彼らには、「こうあるべき」という社会の理想像が頭にあったと思うのである。たとえそれが『文藝春秋』や『世界』の受け売りであったとしても。

2000年代も早10年が経ち、2010年になった。「ミレニアム」と浮かれていたあの日からもう10年が経ったのである。「理想の在り方」はどうか。子供の頃に夢見ていた21世紀の暮らしはどうか。
テレビをつければまず「エコ、エコ」の大合唱が聞こえる。新しい家電や車を買うことが何故エコで、政府が補助金まで出すのか、私の頭では皆目理解出来ないが、要は資本主義の主な運動である「大量生産・大量消費」を大前提として、21世紀の今も社会は駆動しているということだ。ここにあるのは、「売上を上げたい欲」と「安く手に入れたい欲」だけで、理想はない。確かにハイブリットなど小さな理想の具象化はなされているかもしれないが、社会変革に繋がるような「理想」は、かけらもない。

ともすれば、幼い私の目には「理想」と映っていたものが実は「理想」ではなかったという、残念な夢オチの結末のような砂を噛むような心地を覚える。

日本が世界の表舞台に立ったのは85年のプラザ合意である。日本円は一気に強くなり、貿易赤字に苦しむアメリカは日本製品を締め出し、「内需拡大」と外圧をかけてきた。カネ余りの日本は猫の額ほどの土地をどんどん買った。土地の値段はあっという間にうなぎ登りに上がった。ピカソの絵もゴッホの絵も買った。エンパイアステートビルも買った。ハリウッドの映画会社も買った。買って買って買いまくった。日本の田舎には立派な庁舎を作らせた。空港を作らせた。高速道路を作らせた。簡保の宿もリゾートホテル並のをバンバン作らせた。あまつさえ各自治体に1億円も配った。
ここまで書いてきて、プラザ合意以降の日本に「理想」があったかと問われたら、私は答に窮する。やっぱり昔から日本には「理想」などなかったのか?

そしてそれをより決定づけたのが、ベルリンの壁の崩壊、東西冷戦の集結である。鉄のカーテンで見えなかった向こう側の暮らしぶりを見るにつけ、「西側でよかった」と安堵する人々。そしてカーテンの向こうに「理想」を見出だしていた人々の落胆・・・。これにてか細いながらも残っていた日本の左側の「理想」は断ち切れた。

その後のバブル崩壊は、必然だった。土地転がしが永遠に続くはずがない。ジュリアナ東京で踊っていたワンレン・ボディコンのお姉さんをこの目で見たことはないが、ジュリアナの次に流行ったのは安価なモツ鍋という報道を聞いて、当時高校生だった私は呆れた。「大人ってホントに馬鹿じゃなかろうか」と思った。

住専の問題からいよいよ日本はズブズブの金融溶解の時代へと入ってゆく。日本全国そこらじゅうに焦げ付いた不良債権が転がっており、処理するごとに血税が投入され、体力のなくなった銀行は合併を繰り返し、その都度血税を投入し、異様なまでのメガバンクとなった。今素知らぬ顔して仕事している銀行マンには生卵くらいではすまないものを投げつけてやりたいが、この当時の銀行救済においても「貸し渋り・貸し剥がし対策」というお題目はあったものの、結局メガバンクが焼け太りしただけで、投入された血税が庶民のためになったとは言えない。ここにも「理想」はなかった。あったのは「銀行の国際競争力の強化」それだけであった。

理想はなくてもカネさえあれば生きていけるかもしれない。そのカネさえその日一日を購うのに潤沢な量を確保することが難しい。年間所得が200万円を切るのがザラな世の中だ。私は思う。これは「理想」を追求することを放棄し続けて、ダラダラとテレビなんぞ見ていたからこそ、ここまでじり貧になり、生活出来なくなるまで追い込まれたのではないかと。

やっぱり「生活」は闘争なのだと。明文化された権利を主張することすら憚られるこの「KY」なんぞというケッタクソ悪い言葉が、空気が支配するこの2010年日本で、高らかに「理想」を謳い上げて、背筋を伸ばして、天に唾して生きていくのが真っ当な生き方だろうと。

理想を語ろう。別に荒唐無稽でも何でもいい。理想を語ろう。どんな国になら住んでやっても良いと思えるか。各個人が、この人生で何を大事にして生きていくか。理想を語ろう。

理想を語ろう。落胆することはもう飽きた。少々のことなら耐性がついてる。人の足を引っ張る奴が必ず出てくることも知っている。その対処も知っている。
そんなことどもはうっちゃっておいて、理想を語ろう。

ジョン・レノンは言った「オイラは夢見るユメコちゃん。でも一人じゃない」

理想を語ろう。理想を語ろう。理想を語ろう。
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by uts_home | 2010-03-15 21:26 | 未分類
Many Rivers To Cross

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by uts_home | 2010-01-07 22:05 | コラム
生仏様45体
今年の干支は寅。私は三回目の年男である。

そんな正月明け、今週から一般病院のターミナルケア病棟のケアワーカーとして働き始めた。
三日勤務して、ウンコ・シッコの世話はなんとか慣れてきた。汚いのは汚いし、臭いのも臭いが、そうはいっても出るものはしかたがない。しかし今日の社食がカレーライスであったのはちょっと閉口したが。

病棟には45人の患者さんがいる。皆さんそれぞれ今までの人生があり、現時点ではこの病棟で生活されている方である。この病棟で生を終わられる方が多数なのかもしれないが。脳梗塞を患っている患者さんが多く、認知症患者のように徘徊されたりはしないので、ある意味介護しやすいともいえるかもしれないが、やっぱり一人一人個性も症状も違うので、大変な仕事であるとは思う。

意思の疎通が図れる患者さんは本当に数えるほどで、あとは皆さん寝たきり状態である。そんな皆さんのお顔をおしぼりで拭いて差し上げるのだが、その時は何故か心が休まる。仏様の御本尊を拭いて差し上げている気になる。亡くなった私のじいちゃんやばあちゃんに、せめて一度でもこんなことをしてあげることが出来たらよかったのになぁ、と後悔しながら、縁もゆかりもない患者の顔を拭いてゆくのである。

もちろん、飯を食わせたり、便の始末したり、風呂に入れて体擦ったり、正直汚い仕事ばかりだが、今まで35年間散々悪業を重ねて来たので、この程度は罪滅ぼしとして甘んじて受け入れなくてはいけないのかなあ、と観念もしている。

この仕事を続けていくのかはまだわからない。とりあえず、一日、一日、と思ってがんばるしかない。今の私にはそれしか出来ないから。

文末になりましたが、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
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by uts_home | 2010-01-06 22:30 | 未分類
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