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「煙草の煙に我を預けて」by玄耕庵日乗
中山国交相が就任5日でお辞めになり、その言動とともに巷を騒がせておりますが、大臣の辞任というのもすっかりありふれた風景のひとつになってしまったものですね。

さて、「やめたくてもやめられない」をテーマに一時お付合いを。

やめたくてもやめられないものの筆頭と言えば、やっぱり煙草。17の頃から毎日吸い続けて早17年にもなります。その間に値段も3回は上がったかな?その度に止めようと思いながら、やっぱり止められないでいます。特にパソコンに向かって文章を考えたりしている時は、いつものペース以上に煙草に火を点けてしまうのです。歯は汚くなる、口は臭くなる、といいことひとつもないのですが・・・。

初めて吸ったのは悪友から貰った1本だと思いますが、案外美味く感じてしまい、それからハタチ頃までは色んな銘柄を試しながら煙を楽しんでおりました。思い出せるだけでも、「フィリップモリス」「キャスター」「キャビン」「ジダン」「クール」「ラッキーストライク」・・・と色々吸いましたが、大学進学を期に「マイルドセブン」に落ち着き、社会に出てからは「マイルドセブン・ライト」をずっと吸っています。何処でも手に入る銘柄というのが、やっぱり便利でいいわけです。と言っても最近はタスポ導入のおかげで(個人情報を出来るだけ晒したくないとの理由でタスポ導入に否定的、電車の定期券も頑なにICカードでなく磁気カードを使っています)、コンビニに買いに行かなきゃならんので面倒ですが。

煙草の何が美味いのか、改めて考えるとよくわからんのですが、手が伸びてしまいます。朝起きての一服、食後の一服、飲酒中の一服、考え事をしている時の一服・・・。私がまだ幼少の頃は、テレビの中のヒーロー達は美味そうに煙草の煙をふかしていましたが、昨今の禁煙ファシズムの中では煙草の地位は落ちる一方です。煙草を吸う人間の人間性まで問われるような、そんな時代になってしまいました。煙の行方に自由に心遊ばせる一時をもまで、何かヒステリックにさえ感じてしまう健康ファッショに奪われてしまうようで、かなり窮屈な思いをしていることは確かです。

何が書きたいのかわからなくなってきましたが、酒も煙草も、いい大人が自由に時を過ごすためのひとつのツールであり、またカルチャーであると思うわけです。それを歪んだ形に矯正することには、抵抗を感じている次第です。私達はもっと自由でいいと思うのです。精神を解放して生きていってもいいのだと思うのです。「煙草ひとつくらいでガタガタ言いなさんな」と嫌煙家の人に言ってみたいけど、そんな勇気ないな(笑)。
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by uts_home | 2008-09-29 00:00 | コラム
四阿日誌(20):退却を転進と言い換えたのは/徒然気儘な綴方帳・McRash
えー、3ヶ月ものご無沙汰でございまして、この間、私事多忙に加えまして、リベラル系なweblogの中で今もくすぶっている争いに絶望感を覚えたりするなど、どうして人は緩やかな連帯を紡げないのだろう、という思索を続けているわけでございます。

そんなわけで、こんな思索のなかから、意地でも諦めたくないことをぼんやりと考えたりしているわけでござんして、それは、最近に拙宅weblogの方にも書きましたが、多様性にこだわること、排除の論理を排すること、あるいは思考停止に陥らないように提案していくことなど。

多様性は系の健全性を担保し、全く異なるものがかけあわさって新たな創造の原動力となりうるもの。
排除の論理は、やがて自分自身を排除せずにおられなくなってしまう罠。
思考停止は、自ら主体的に思考し判断することを妨げる悪魔の誘惑。

こうしたこだわりをベースとして、この国に民主主義を本当の意味で根付かせていくための努力を続けることが、何よりも諦めたくないこと。

3か月ぶりのコラム復帰は、ショートバージョンでお付き合いを願いました。お後が、よろしいようで。
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by uts_home | 2008-09-25 00:00 | コラム
皆の衆、次のお題である
……ウソです、ゴメンなさい、もうイバリません。
「逍遥録―衒学城奇譚―」の発掘屋です。

残暑がまだまだ厳しい昨今です。
皆様公私共にご多忙と存じますが、くれぐれもお身体を大切に。
せて、次節のお題ですが、次はボクが差配させてもらいます。

某国の二打席連続の振り逃げ首相にあやかって「辞~めたッ!」と、もう少し幅広く「やめたくてもやめられない」もしくは「絶対に続けていくと誓ったこと」などの逆の意味をもったコトについて、考えているコトをお願いします。

順番はアミダで決めました。
遅くなっても結構ですから、皆さん、よろしくお願いします。

9月25日(木) 徒然気儘な綴方帳
9月29日(月) 玄耕庵日乗
10月2日(木) 華氏451度
10月 6日(月) 再出発日記
10月 9日(木) T.N.君の日記
10月13日(月) 逍遥録 −衒学城奇譚−
10月16日(木) A tree at ease
10月20日(月) Les Chemins De La Liberte'
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by uts_home | 2008-09-20 00:02 | お知らせ
遺言、のようなもの
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帰庵して、リビングで汚染米のニュースを見つつ揚げ物ばかりのコンビニ弁当を腹に詰め込みながら、以前政府米の仕事をしていた頃を思い出す。その頃の私の米関係の仕事は、米倉庫の温湿度管理に倉庫に巣くう鼠の処理、農政局の小役人の機嫌取りに、米卸業者への出荷準備。一営業倉庫の総務部所属のなんでも屋、勿論政府米以外にも三洋電機関係や工業用硝子の日本電気硝子、それに個人客も担当していたから、一日中わけも分からず追い立てられ構内中を走り回っていた。その時の事を思うと、今度のニュースも「まああるだろうな」くらいにしか感じられない。政府米など7年も8年も置いてあるのはザラにある。検査してみれば黴が生えて緑に変色した米が腐るほど出てくる。それを業者にいくらか割引いて売って、業者はそれをブレンドし新米のブランド米として店頭に並べる訳だ。高いコシヒカリ買ったからと言って、それを保証する体制なんてないのだ。そんなもの構築しようとしたら死ぬほど大変だから。そんなことわざわざしなくても誰も文句言わないから。自
分が何食ってるかわからない奴に、自分のことなんてわかる訳ないんだが、日本のあらゆるものは一事が万事、そういうふうに出来ている。責任の所在なんて判明したら困るから、下っ端の業者を吊し上げる程度で終わりにしておこうということなのだ。耐震偽装問題の時の姉羽みたいなもんだ。鳥インフルエンザの時の自殺した鶏舎経営者みたいなもんだ。トカゲのシッポ切りで納得せよとのお上のお達しなのだ。誰も逆らえない。「貧乏人は麦でも食え」と言われるよりマシか?五十歩百歩だな。

読みかけだった「自由をいかに守るか」を読了し、いつものように精神安定剤1錠、抗鬱剤2錠、睡眠薬4錠を服薬し、寝室の洋間のフローリングに二枚敷きにした布団の上にパンツ一枚で横になり、扇風機の風にあたりながら、10年ぶりに高村薫の「レディ・ジョーカー」を手に取る。黄ばんだ本の表紙が、この10年のこの国の疲弊を見続けてきたようで、頁を繰る前から何か胸が締め付けられる。初読時23歳の一介の冴えない学生だった私に、「社会とは、組織の中で生きるとはいかなるものか」を教えてくれた現代文学の最高峰と言える作品。しかし私の10年も暗かったし、日本の10年も凄惨だった。
とりあえず、旧仮名使いの序文「一九四七年-怪文書」を読むのだが、今度はビールの仕事をしていた頃を思い出してしまい、睡眠薬ガバガバ飲んだのに、興奮して寝付けなく、こんな駄文を書いている。以下「」内「レディ・ジョーカー」より引用。
「かうして振りかへると、日之出社員の矜持や団結とは、いつたい何であつたのだらうと改めて我が手を見たことでした。「日之出あつての社員」と云ふ思ひは、詰まる処、会社の歯車となつて廻り続けることを悦び、小異を排して会社と云ふ傘の下で繁栄の夢を見、己の貧しさを忘れることなのでせうか。何故と云つて、一人一人の日本人が依然貧しいことに、変はりはないからです。」
大好きだった小説の背景になったビール業界に、遅れてきた社会人一年生が入ることになった。入って一月も経つと会社のブランドロゴが街のあちこちにあるのにもう気が滅入りそうになった。明けてもビール、暮れてもビール。それでもスーツに社員バッジをつけて飲み歩くのは気分がよかった。自分達が携わったビールを遠慮会釈なく我が物顔で飲み干す。上司からは職場でも酒の席でも、毎日のように熱い檄が飛ぶ。「熊よ!龍馬になるんじゃあ!」と意味不明の檄を受け、「ハイ!」と涙ぐむその頃の私。アサヒの一員であれる事に誇りを感じ、「アリンコ軍団」とヤユされる住友財閥系企業特有の粗悪な体育会系のノリについていこうと懸命だった。朝も昼も夜もがむしゃらに働き、そして際限なく飲んだ。多分会社を愛していた。辛かったけど幸せな時間だったんだろうと思う。

しかし今、34歳の私は思う。
私は国を信じない。
私は会社を信じない。
私は世間を信じない。
私は主義を信じない。
私は金を信じない。
私は力を信じない。
永年の友の忠告を聞く耳はあるつもりだけれど・・・
私は私自身も勿論信じない。構築しては壊し構築しては壊し、安住することなく私を鍛える。そして鍛えた私を信じない。

好きなものは、ブッダ、老子、一休宗純、夏目漱石、正岡子規、種田山頭火、池田晶子、佐野元春。これらに傾ける耳はある。

庵に潜みどん底の暗がりから、信じないもの達を睨み続けてやる。それが私の孤独な闘い。生きているということ。でも死んでも睨み続けてやる。それだけは絶対負けない。
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by uts_home | 2008-09-13 01:25 | コラム
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