【紀元前の萌え~~~!?】
ネットでは本を買いたくない。
何で?―――だってソコには、本がないもん。
つーワケで、いつまでたっても、ネットで本を購入することには慣れない。やらないからだ。
あのさ、ボクにとって本がわんさかある環境が大切なワケであって、ただ右から左に手元に望みの本がきたって、何にも感じないの。
本は本屋で買う。もしくは図書館で借りる。
それがボクの本たちとのつきあい方です。
今週のお題「至福の時」「リラックス法」。
シヤワセ、リラックスと云ったら、何と云ったって、本に囲まれて生きてくコトでしょう。
本屋はよい、古書店ならなおよい。しかし最も好きなのは、図書館だ。
本屋や古書店もよいが、あの雑然さはやはり閉口だ。
図書館のしん……としたつつましさ、恥じらい。
向こうからも見つめられているような、透明な緊張感。
そこには、何か忘れ物がある。そこに取りにいくことが、この上なく嬉しく感じる忘れ物がだ。
ところで、紀元前300年ごろ、プトレマイオス1世によって、エジプトのアレクサンドリアに建造された図書館が、歴史上もっとも名高いでしょう。
かのアレクサンドリア大王の死後、エジプトを引き継いだプトレマイオス1世は、ファラオを名乗り、プトレマイオス朝(そのまんまかい)を建て、街づくりを推し進めました。
その中で建造された図書館は世界中から医学・天文学・文学・地理学・数学など、あらゆる分野の書物を集め、その蔵書は70万巻にも及んだと云われています。
しかしその知識吸収の貪欲さは、決して誉められたものではなく、入港した船から書物を没収したり、写本を作るために借りた原本を手元におき、写本の方を持ち主に返却して問題になったりもしました。
何ごとも、やりすぎは禁物ですな。
図書館はその後、火事により消失します。
この図書館で研究された知識は、その後の西洋科学の進歩に大きく貢献したと伝えられますが、実はもっと昔、紀元前7世紀ごろ、アッシリア(現在のイラク付近)のアッシュールバニパル王が建造した宮廷図書館というのもございました。
アッシュールバニパル王も、国内に書記を派遣して、伝説・物語・神話・医術などを集めさせました。
もっともココでも、写本を作って原本を取り上げたりと、どーも感心できないコトをやってます。
何ごとも、やりすぎは禁物ですな。
また世界最古のヒロイックファンタジィとも云える「ギルガメッシュ叙事詩」も保存されていました。
ちなみに、この時王が集めた楔形文字の粘土板は、その後の古代バビロニア研究に大きく貢献したそうです。
知識を収集しようする権力者の思考、多分ボクなんかが図書館で「萌え~~~!(ヲイ)」とか云ってるのとは、違うんでしょうね。
まさか彼らが自分で集めた書籍に埋もれて「萌え~~~!」なんて云ってたワケないし(多分)。
知識の収集は、保護と同時に独占という面があったと思います。
最新の知識や技術は、一部の階層が独占していればよい秘事だったのでしょう。
でもね、いくら知識をためこんで安心してたって、クニは滅びるときゃ滅びるし、ヒトは死ぬときゃ死ぬんだよ。
知識におぼれるぐらいつかって、アップアップ云ってるボクらだって、代わりないけどね。
あり?何かヘンな終わり方?