えー…書きかけの原稿もろともブラウザが落ちるトラブルに悩まされ、寝苦しい暑さにやられ、とうとう締切を過ぎてしまいました。
雑誌であれば、所謂「原稿が落ちた」状態になるわけですが、兎も角も気力を振り絞って何とか次の方にバトンを繋ごうというわけでございまして、一席お付き合いを願っておきますが、日本の8月は鎮魂の季節とも言われます。
8月6日は広島原爆忌、9日が長崎原爆忌。12日は日航機事故の昇魂忌(と名付けてみました。現場となった御巣鷹の尾根に建立されている「昇魂之碑」にちなみました)、そして15日の終戦(敗戦)記念日へと続く慰霊の日々、そして所謂月遅れ盆が8月半ば、旧盆は年によって変動がありますが おおむね8月下旬あたり。
そんなことから、日本の8月には鎮魂、というイメージがあるわけですが、この鎮魂の季節になると、必ずと言っていいほど、広島の平和記念公園にある碑文を思い出すのでございます。
安らかにお眠りください
過ちは繰り返しませぬから
これはまさに原爆の犠牲になった方々のための慰霊碑の碑文ですが、この碑が示す「過ち」は、狭義には核兵器を使うことに限定されるのかもしれません。しかし、被爆者の想うところは勿論よりずっと広範な、戦争そのものであることは折に触れて明確になっていることであり、議論の余地もないことです。
そして、国家や民族の誇りを高揚させようとする世相の背後には、必ずと言っていいほど戦争を仕掛けようとする為政者の狙いがあり、そしてその犠牲を払うのは無辜の庶民であることを、世界中で人は何度繰り返したら学ぶのでしょう。
夏休みとはどんどこずれていっている感を否めないまま、おあとがよろしいようで。今回もショートバージョンでございました。